(地独)青森県産業技術センター水産総合研究所 資料
陸奥湾海況自動観測システム
本システムは、陸奥湾内の海の状況や、気象の状態を収集しています。
得られた観測データは、漁業関係者や、海の環境や資源の調査・研究などに活用してもらうために、リアルタイムで提供しています。
昭和4 9年( 1 9 7 4年)に運用を開始し、第1世代から1 0年毎に更新を重ね、現在は平成 2 7年度に更新した第5世代になりました。
システムは、湾内3基の観測プイ(平舘・青森・東湾)と基地局(茂浦)で構成されています。
観測フィとのデータ通信に、NTTドコモのバケット通信網を使用しております。
フィと基地局の間は、双方向ての通信が可能となっています。
通信不良によりデータを正常に取得出来なかった場合には、基地局からフィにデータを再送する指令が、自動的に実行されデータ更新の遅延や欠測を防きます。
平舘プイでは、第4世代に引き続き流向・流速の多層観測を行います。
また、東湾フィでは海上気象、クロロフィルと溶存酸素の測定を行います。
観測に使用するセンサは、検定を実施して経時的なズレを把握し、検定結果に応じた適切な観測デ-タの補正処理を行います。
このような、観測デ-タの品質管理システムも導入し、高精度な観測デ-タを提供して行きます。
観測したデータは、クラフやテープルとして、ホームページ上にリアルタイムで更新します。
PC、タブレット端末、スマートフォンなと、マルチデバイスで見られるようにしています。
また、小型の携帯電話でも、データを閲覧できる簡易版の専用ページも提供しています。
希望される方には、携帯電話向けの電子メールによる情報提供も行います。