青森県ほたて流通振興協会

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加工

加工

ほたての加工

ほたては、貝塚や出土品から食用に供されたのは、今からおよそ5000年前の縄文人の時代からであろうといわれている。
ほたて加工品として登場するのは、江戸時代末期で、乾あわび、するめ、こんぶ等とともにほたて乾貝柱が長崎俵物として、中国貿易による幕府の重要な財源 の役割を果たしてきた。

従来、ほたての加工品は、干貝柱に代表され、その他、水煮缶詰、冷凍貝柱、黒干等があるが、近年の生産増加に伴って、蒸しほたて、冷凍ほたてが主流となっている。

加工品目と加工方法

陸奥湾のほたての加工品は、

  1. 蒸しほたて(チルド)
  2. 蒸しほたて(冷凍)
  3. 干貝柱
  4. 冷凍貝柱
  5. 缶詰(水煮、味付、ほたてマヨネーズ)
  6. 串ほたて(蒸しほたてを串に通したもの)
  7. 燻製
  8. 塩辛
  9. 粕漬
  10. 甘露煮
  11. オイル漬、酒蒸し、フライ、ソフトほたて

等多くの種類があり、これら加工品から、和、洋、中華と幅広い料理ができ、「くせのない」誰にも好まれる風味をもって親しまれている。

ほたての加工方法は、昭和60年代より、お湯で煮るボイルからスチーマと呼ばれる蒸気で蒸す方法に切り替えられ、ほたての旨みが煮汁に逃げないために、美味しくてしかも効率的・衛生的な加工が可能となっている。
又、トンネルフリーザーによって瞬間冷凍が可能となり、冷凍であっても生のほたてに近い味が保てるようになった。

■ほたて貝の加工処理別実績(青森県漁連資料)