ほたては、貝塚や出土品から食用に供されたのは、今からおよそ5000年前の縄文人の時代からであろうといわれている。
ほたて加工品として登場するのは、江戸時代末期で、乾あわび、するめ、こんぶ等とともにほたて乾貝柱が長崎俵物として、中国貿易による幕府の重要な財源
の役割を果たしてきた。
従来、ほたての加工品は、干貝柱に代表され、その他、水煮缶詰、冷凍貝柱、黒干等があるが、近年の生産増加に伴って、蒸しほたて、冷凍ほたてが主流となっている。
陸奥湾のほたての加工品は、
等多くの種類があり、これら加工品から、和、洋、中華と幅広い料理ができ、「くせのない」誰にも好まれる風味をもって親しまれている。
ほたての加工方法は、昭和60年代より、お湯で煮るボイルからスチーマと呼ばれる蒸気で蒸す方法に切り替えられ、ほたての旨みが煮汁に逃げないために、美味しくてしかも効率的・衛生的な加工が可能となっている。
又、トンネルフリーザーによって瞬間冷凍が可能となり、冷凍であっても生のほたてに近い味が保てるようになった。