ほたて貝は、特定のプランクトンを摂取することにより、主として中腸線(いわゆるウロ)に貝毒を蓄積することがあり、国では、規制値を超えた場合、出荷の自主規制を行うこととしている。貝毒には下痢性貝毒と麻痺性貝毒がある。
青森県では、特に生産が盛んな陸奥湾西部海域及び陸奥湾東部海域では、定期的にモニタリングを実施している。これまでのモニタリングにおいて、陸奥湾では下痢性貝毒のみ検出されており、麻痺性貝毒は検出されていない。よって中腸線(いわゆるウロ)を除去すれば安全に食べられます。
麻痺性貝毒の検査については現在もマウスによる検査方法が用いられている。
下痢性貝毒の検査については、従来、国はマウスによる検査方法が用いられてきたが、平成27年3月6日付けで国の公定法が機器分析に変更された。
ほたて貝の下痢性貝毒には、長年の研究成果から人間に影響がない毒成分があることが分かってきたが、従来のマウスによる検査方法では、毒成分を個別に分析することが出来なかった。
機器分析法に変更になった現在は、人間に影響する毒成分を個別に分析し、それにより規制値を定め、超えた場合は出荷自主規制を行うこととしている。
これにより、更に安全安心なほたて貝を消費者にお届け出来るようになった。