ほたてがいは、帆立貝、車渠、海扇などと書かれてきた。
ほたてがいの名の起こりは、和漢三才図会(1716年、寺島良安編)にみられるように、「その殻、上の一片は扁くして蓋のごとく、蚶(あかがい)、蛤(はまぐり)の輩と同じからず、大なるもの径1~2尺(30~60cm)、数百群行し、口を開いて一の殻は舟のごとく一の殻は帆のごとくにし、風にのって走る。故に帆立蛤と名づく。」によるものであろう。
おそらく、昔は、この貝が一片を帆のように立てて海中を走るものと考えられていたのであろうが、これは、実は誤りである。たしかに、素早い運動はするけれども、それは、貝の中に入っている海水を勢いよく吐きだすこと(閉殻筋=貝柱によって殻を閉じる。)によって、その反作用で跳ぶように動くもので、帆を立てて走る云々は当たらない。
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